あの日からのマンガ
しりあがり寿の「あの日からのマンガ (ビームコミックス)」を読んだ。
あの日、2011年3月11日から書き綴った彼のマンガが
時系列で並んでいる、という単行本なのだけれど
「時系列」というところがミソ。
さまざまな不安や憤り、
もっと辛い状況にある人達に対してのどこか「うしろめたい」気分。
言葉を重ねても通じないもどかしさ。
あの頃の自分の心境の移り変わりと見事にリンクしていて
まるで日記を読み返すような気分でした。
切な過ぎる状況に、私も家の中では
地震や原発事故のことをギャグにして
表現したこともあったけど、
さすがに、公の場でそれを言うのはできなかった。
それに対し、このマンガでは愛情を込めた「笑い」に変えて
表現していたことに拍手したいです。
言葉一つで大臣職を辞する人もいたくらいだし、
様々な批判を覚悟した中での表現だったのではないでしょうか。
でも、彼が笑いに変換してくれたことで、
救われた人って多かったと思うのです。
何年か後に読み返してみると、また重みを増すマンガになりそうです。
朝日新聞を購読していた頃、夕刊で連載していた
「地球防衛家のヒトビト」の大ファンでしたが
さらに輪をかけて好きになりました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)

