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臘八粥

日本で1月7日に七草粥を食べる風習があるように
中国では旧暦の12月8日に食べる
「臘八粥(ろうはちがゆ)」というお粥があります。
今年、旧暦12月8日にあたるのは1月21日。
一日早く作ってみました。

Photo

たくさんの穀物や木の実、ドライフルーツが入るので
お菓子のような味かしら?と思いきや
あっさりとした甘みで食べやすく
木の実が入ることでコクのある味わいに。

12月8日は
「お釈迦さまが悟りを開き、その直後にお粥を食べた…」
たとされているそうで、それにちなんで
中国では今でも各地の寺院では臘八粥がふるまわれているとか。
臘八粥を食べに来る人々に
お釈迦様にまつわる、ありがた~いお話を語って
仏教の普及にもつなげていったのかもしれませんね。


私がこのお粥を知ったのは、仏教とは関係なく
以前通っていた薬膳の教室で。

中国では冬至から9日間ごとに日にちを区切り、
9日を9回重ねると(9×9=81日後)春分がやってきて春になる
と季節をとらえていて
ちょうど旧暦の12月8日の頃は「三九厳寒」(3回目の9日間)にあたり、
もっとも寒さの厳しい季節とされています。

この頃は日が短くて、万物において陽気が不足。
人間の体でも新陳代謝が遅くなり、
寒くて体は縮こまり、「気血津液」が滞りがちになります。
人間の体も冬眠状態に近くなるんですね。

ただ、冬眠状態というと
動物が秋のうちに蓄えた栄養を少しずつ使う、消費の時期かと思いきや
次にやってくる春から先を快適に過ごすための
元気の素を蓄える「養生」の時期だととらえられています。

臘八粥に入る木の実やフルーツは
補血・補気・補陰の作用をもつ、養生にぴったりなもの。
それをコトコト煮込むことで、お腹にやさしくなり、
吸収しやすくなっています。
考えられていますね。

「臘八粥を食べないと、翌年はさらに貧しくなる」
ということわざがあるそうで、
「体をきちんと整えておかないと、翌年、しっかり働けない」
ということなんでしょうね。

さて、ここで入る「栗」。
中医学では生殖・成長・発育に必要な
精気を貯蔵する「腎」を養うとされていて
滋養を補う料理によく使われています。
サムゲタンにも入っていますね。


性質:温、甘
帰経:脾、胃、腎
効能:補気 補陽

これまで、「栗=お菓子」のイメージがありましたが
お砂糖を加えなければ
独特の甘さがお料理の味わいに深みがでていいものです。
中華料理では炒め物にも使われますし
イタリアンでもパスタやリゾットに使われています。

生の栗は長持ちしないので、
今年は冷凍保存しておきました。
家庭用の冷凍庫でも、冬の間ならまだ大丈夫みたいです。

興味のある方はぜひお試しあれ!

参考文献:東京医療福祉専門学校 中医学研修セミナー 
     中国栄養学 2005年テキスト

レシピメモ
●臘八粥
【材料】
もち米…1カップ
きび…大さじ2
かぼちゃの種…大さじ2
松の実…大さじ2
くるみ…大さじ1
栗…大さじ2
なつめ…大さじ2
クコ…大さじ1
干しブドウ…大さじ1
水…2L(水の10倍)

【作り方】
①もち米ときびは洗い、すべての材料を分量の水と一緒に鍋に入れ火にかける。
②煮立ってきたらとろ火にし、50分、ゆっくり煮込んでできあがり。
 好みで塩を振って召し上がれ。
※砂糖を入れて甘く仕上げるレシピもあるようです。
 フルーツ入りのお粥を食事には…という方は
 お汁粉感覚で甘く仕上げるのもいいかもしれませんね。
※材料に特に決まったものはないようです。
 数十種の穀物や豆類、果実を使って粥を作る方もいれば
 粟となつめだけという家もあるとか。
 小豆、落花生、ハスの実などなど…

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コメント

お邪魔します。
*you*ことコニーです。

大変勉強になりました。

そして、栗の可能性にも気づきました。
和風洋風中華にイタリアンと、幅広いのですね。

投稿: コニー | 2010/01/20 23:27

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