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かぶにあこがれる

かぶを煮ました。
かぶの香りをいかしたいから
味付けは薄く、だしはしっかりと。
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とろけるようにやわらかくなったかぶは
口に入れると繊細な食感を少し残しながらほろりと崩れ
煮汁がふわっと広がっていき…
なんだか私の心までとろけていくみたい。

こうやってかぶの煮ものを食べるたびに
なぜか、私はほっと大きく息を吐きたくなります。

そして、決まってこう思います。
「ああやだやだ。
 なんだか最近、心の中のガサガサしてる。
 このかぶを見習わなくっちゃ」
と。

かぶは、大根と見た目が似ているけど、
料理をしたときの表情が全く別物ですよね。

大根によってはかぶのような緻密な肉質のものもありますが、
だいたいの品種において大根のほうが繊維が荒々しく
煮ると口当たりがざらっとしがち。
生でも、スライスして塩を振れば
大根は「しんなり」で
かぶは「はんなり」。

もちろん大根が劣っているというわけではありません。

大根足という表現に使われるくらい
大根というと庶民的な下町っぽい感じで
かぶは、清らかな白い肌を持った、山手育ちの令嬢
といった違いがあるといいましょうか。

でも、けっして女々しいだけではなく、
やわらかく煮込めば、だしのおいしさを抱き込んでくれる
そんな「懐の広さ」を持っているし
みっちりと詰まった緻密な肉質は、
「私はこうありたいの!」と自己主張をするような
「芯の強さ」を持っているようにも感じられるし。

どんなに大変な状況でも平常心を保ち、
周りに気づかいができる素敵な女性
というイメージなんですよね。

兄2人の後に生まれ
「男兄弟のついでに育てた」といわれるくらい、
「令嬢」なんて言葉と無縁に大きくなったからこそ、
かぶに憧れるのかも。

なんて、誰に言っても「ふ~ん」としか
返事をしてもらえませんけどね。


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